Sato Cue Repair Service

2014. 8.27
 ランブロス、シャフト製作です。



 モッティ、ジョイントリペアです。
 リングと木の境目が段になっていて、尚且つ音鳴りがすると。音鳴りのリペアは、可能性があって手を付けられるところからリペアするのが基本ですので、まずはジョイントカラーから下を全て削り落として、仕込み直します。
 リングというよりも、ジョイントカラーが2つあるような分厚いリングです。


 ここまで削って不思議なのが、木よりも細い樹脂が奥に入っていることです。


 最初から怪しいのは分かっていましたが、これで納得です。要は割れを隠したかったんですね。


 接着されていた部分を全て落とすとこんな具合です。


 どうせなら新しい芯を立てて、ピンも入れ直そうかとも考えましたが、まずは元と同じような感じでリペアしてみます。
 これだけの割れなので歯だったら迷わず抜歯ですが、今回はなるべく元の木を温存してのリペアです。
ウチの接着は強力なので、割れも押さえ込めると思います。


 まずはエボニーを2段階のパイプに加工して仕込みます。


 新しいリングとカラーを仕込みます。


 はい完成。



 GINAリフィニッシュです。


 金属リングは腐食するんですよね。


 軽く表面を削れば綺麗になります。


 綺麗に出来るのはあくまでも表面だけです。
リングの接着面が剥がれていたり腐食していると、結局はまた表面も汚くなってしまいます。


 サインは残します。


 エボニーの方は磨き上がったところです。やっぱり同じメーカーのキューが集まります。



2014. 4. 7
 コグノセンティ、314シャフト製作です。
 他の木ネジ系のキューではほとんど尋ねられないんですが、コグノセンティの場合は樹脂インサートを入れて製作出来るかよく尋ねられます。
 ウチではあえて樹脂インサートを入れるメリットは無いと思っていますので、入れることはしていません。
ですが、全くメリットが無いかと言われればそうでもなく、工程が増えるのでその分の工賃も余計にいただけますし、なによりも大きいのが、木にネジを切るよりも、樹脂の方が簡単で綺麗にネジが切れます。しかも、基本的に木ネジは一発勝負でやり直すことが出来ないんですが、樹脂インサートなら、気に入らなければいくらでも入れ直してネジを切ることが出来ます。
 ここまではウチのメリットですが、お客様のメリットは何があるんでしょう?樹脂インサートの方が硬いのでネジ穴が削れてバカになりづらいとかでしょうか?それとも性能が良いとかでしょうか?



2014. 4. 5
 シャフト製作です。
 お客様にトラ目のシャフトは無いのか聞かれたので、シャフト用では無いけれど、これならシャフトに出来るとお見せしたところ、製作することになりました。
 元々はギターのネック用のサイズになっていたものです。


  2本ご注文頂いて、上の材から6本分取れましたが、曲がる可能性もありますので、これ以上のご注文は残念ながらお受け出来ません。





2014. 2.27
 TADシャフト、音鳴りリペアです。
 ジョイントから音が鳴っているとのことで、お客様はインサートの入れ直しを希望されましたが、拝見したところインサートは問題無さそうでしたが、先角が横から軽く押しただけでパキパキと鳴っていました。
 経験上、TADのインサートの接着不良はあまりありませんが、先角はかなりの割合で接着が甘いです。
 ちなみに、この画像はリペア前のものです。外から見ただけでは全く分からないですね。



2014. 2.22
 ベンダー、音鳴りリペア、リングコピーです。
 ジョイントピンの接着不良が原因で音鳴りするものが多いですが、リングの接着がわずかに剥がれているだけでも音鳴りの原因になります。
 ビンビンに鳴っていたシャフトでしたが、リングを重ねた部分を削り落としただけで、スッと鳴り止みました。


 木や樹脂を重ねたリングでも接着が剥がれて音鳴りするものがありますが、金属リングのほうが接着が剥がれやすいので、音鳴りのするリスクが高いです。
 かといって、明らかに剥がれていても鳴らないものは鳴らないですし、表面的にはしっかり接着されているように見えても、どこかが微妙に剥がれていて鳴るものもあります。
それくらい微妙なものなんですよね。いずれにせよ、しっかり接着されていて鳴らないのが一番です。







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