Sato Cue Repair Service

リペアしたキューで面白そうなものを掲載していきます。

2009.12.10
リザード革巻きですが、珍しく縦巻きです。初めて巻いたリザードも縦巻きでしたが、今では珍しいですね。


普通、横巻き用に一匹からに二本分取るんですが、このキュー用に腹の部分一本分だけしか取りませんでした。


ピンを入れ直したコグノの塗りも、やっとここまで来ました。


分かりづらいですが、グリップの画像です。このコグノは以前無理に革を剥がしたようで、
木がザクザクにむしれていました。なので、全てクリヤーで埋めてキレイに直しました。


フォアやスリーブの塗りよりグリップの塗りの方が大変だった気がしますが、追加工賃は掛かっていません。


何故かコグノが集まってきました。現在四本預かっています。比較するのに面白そうなので
二本だけ並べてみました。奥がウチで塗り直したキューで、手前が他で塗られたキューです。


ウチの仕上げです。


他店の仕上げです。
このバットは、シャフトのリング移植の確認のために預かったんですが、この部分はお客様は特に気にしていませんでした。
バットがこれではウチの仕事が完成しませんので、これも勝手にキレイにしちゃいました。もちろんこの工賃は掛かっていません


2009.11.18
リフィニッシュ+糸巻きコーティングです。


フォアアーム、スリーブの塗りと、糸巻きの塗りは別々にしますので、かなり手間が掛かります。


別々に塗っているにもかかわらず、この一体感です。
でも難しすぎるんで、もうこの依頼は断ろうかなー?


2009.10.23
コグノセンティ、ピン入れ直しです。ピンが折れた話は何度か聞きましたが、抜けてきたトラブルはこれが初めてです。


2009. 9.30
サウスウエスト、リフィニッシュです。カスタムキューは、メーカーによってリペアしやすいメーカーと、
しづらいメーカーがあるんですが、サウスは基本的な作りがいいのでどんなリペアでもしやすいです。


リフィニッシュのことをオーバーホールと言う方がいらっしゃいますが、ウチでは一度も言ったことがありません。
オーバーホールとは、車のエンジンや機械式時計のムーブメントなどを分解清掃して再度組み直すような場合に
使いますのでキューの塗り直しにはあまり適した言葉ではありません。ウチと関係無いところで使われる分には
気にしませんが、ウチを利用される時はオーバーホールではなくリフィニッシュを使っていただけると助かります。


読み返してみると、倖田來未か安田美沙子かっていうくらいにウチウチ言ってますね。
書き直すのもあれなんで、京都弁で読まずに平たく読んで下さい。次からは当店に直します。


キレイすぎて、どうしても蛍光灯のラインがビシッと出ちゃいます。


遮って撮ってみました。このヌメッとした感じが伝わりますでしょうか?
ヌメッととか、ビシッととか、擬態語ばかりでかなりアホみたいですね?


当店では白・黒・白の三枚ベニヤは昔からシベリアと呼んでいます。
このサウスは茶色の使い方までシベリアと一緒ですね。


2009. 8.31
相変わらずのTADリフィニッシュですが、ちょっとキレイにし過ぎました。




2009. 7.22
MEZZバットエンド交換です。イミテーションアイボリーへの交換ですが、非常に上品な色味になりました。


2009. 6. 8
ザンボッティのピン入れ直しです。


2009. 5.29
またまたジョイントピン抜けです。このキューはもともとバットのリペアではなく、リング移植等でお預かりしたんですが、
お客様からお預かりした時から気になる部分が3点ほどあったんです。まずは音鳴り。そして、かなり丁寧に作られてる
割には、ピンの根元の接着剤の残り。最後に一番疑問だった部分で、シャフトのジョイント穴の方がピンの長さより短く、
穴の奥にピンが当たってしまい最後まで締め込めないことです。そこでお客様に聞いたところ、特に問題は無かったとの
ことなので、こちらもあまり気にせずにリングを314シャフトに移植したんですが、そのシャフトを繋いだ時に全ての疑問が
解決しました。シャフトをいくら締め込んでも終わりが無いんです。実はこのキュー、ジョイントピンの接着が剥がれていて
ピンが上がってきてしまうんです。お客様にお話したら、これも修理することになりました。(修理しない選択は無いですが)
緩み方で、バットに埋まる部分にネジが切ってないのは分かっていたんですが、抜いてみるとやはりこういう形状です。
ネジを切らないで棒のままのほうがセンターが出しやすいので、最近はこういう風に接着剤抜きの溝を彫るだけのメーカー
も多いです。シャフトを繋がずにバットだけを飾るアート作品でしたらそれでもいいでしょうが、キューはあくまでも球を撞く
ための道具ですので耐久性も考えなければなりません。当たり前のことですがネジになっていたほうが遙かにいいです。






これもリング移植ですが、インサートが入っているものは抜いてからリングを取ります。


掴むところの無いこのインサートをどうやって抜くか分かる人は大したモンです。


2009. 4.28
ザンボッティ、シャフト製作・リングコピーです。


2009. 4. 1
相変わらずTADリフィニッシュです。丁寧に使用されているようで目立つような大きなキズはありませんが、
バットエンドの塗装が剥げているのと、ラッカーの黄変が進行しています。生活苦で疲れ果てているような?




そこで、ウチで魔法を掛けるとアラ不思議?こんなに色白な美人さんだったとはっ!?となる訳です。


でも実は、魔法でも無ければ何の秘密もありません。キレイに塗装するには丁寧に塗り重ね、磨き上げる。ただそれだけです。


2009. 3.24
先日塗りの途中でアップしたコグノセンティのマッチングキャップがやっと仕上がりました。
トップのアイボリーが気に入らず3回も作り直してしまいましたが、満足のいく仕上がりです。






2009. 3. 2
キケルのシャフト製作依頼なんですが、ピンが特殊で3/8-10の台形です。こんな規格のタップは市販されていませんので自分で
製作しました。工具鋼ですので本来は焼き入れるものなんですが、加工物がメイプルなので焼き入れなくても十分な切れ味です。


またまたコグノセンティのキャップ製作です。特殊な形での製作依頼でしたが、ウチは円柱のモノしか作りませんので、
この形での製作です。別にどんな凝ったデザインでも作れるんですが、この形しか作らないのはささやかなコダワリです。


2009. 2.19
JossWestのリング移植、インサート加工です。ご存知でしょうが、この時代のJossWestは5/16-14の台形ネジなので
60度の14山では入りません。当初、JossWest用の台形ネジのインサートに入れ直す予定でしたが、どうせならと思い
既存のユナイテッドジョイントのインサートに台形ネジを彫り込んでみました。元々ピッチは同じなので何の問題も無く
加工出来ましたし、このインサートのおかげでメッヅ同様の遊びの無い接合感をJossWestでもそのまま味わえます。


2009. 2. 3
昨日のサウスウエストですが、ピンが原因の音鳴りは無くなりましたが、シャフトが原因の音鳴りは無くなりませんでした。
元々がアメリカ人の仕事なので全てに問題があるのはしょうがないんですが、こういう時に己の無力さを痛感させられます。

2009. 2. 2
サウスウエストのジョイントピン入れ直しです。思ったほど強力な接着剤は使用されていませんでしたので
意外と簡単に?抜くことが出来ました。ピンの長さも思っていたより短く、埋まっているのはちょうど半分で、
この部分は腐食してザラついたのではなく、接着力を向上させるのにブラストしてザラつかせているようです。




抜くのも難しいですが、入れるのも非常に難しいです。緊張で心拍数もアップして、手も震えてしまいます。



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