Sato Cue Repair Service

2013. 9.27
 これだけ長いことキューを弄っていますが、ビリヤードのプロの方とはほとんど面識がありません。話したことがあるプロも10数名ほどです。仲良くしているのが10数名じゃないですよ。話したことがあるのがです。
 以前はビリヤード業界にいると思っていましたが、最近では、ただ単に球を突っつくキューという棒をいじってるとしか思っていませんので、ビリヤード業界にいるとも思っていません。


2013. 9.26
 かなり久しぶりに、ここも更新してみますか。
 9月の23日で38歳になってしまいました。誕生日だから何かイベントがあった訳でもなく、「2001年宇宙の旅」のブルーレイを流しながら、いつもと変わらずリペアをしていました。なんて寂しいオッサンなんでしょう・・・
 ふと思うと、この仕事で食べていこうと決めてから、もう13年も経ってしまいました。最初の3年弱は目黒の大橋で人の店の一角を間借りし、小金井に引っ越してきてからは、一日中ひとりきりで工房にこもって10年です。なんて寂しいオッサンなんでしょう・・・・・・
 それでも13年も変わらずやってこられたのは、キューが好きで、ウチのことを頼ってくださる皆様方のおかげです。なんて寂しい・・・いえ、なんて嬉しいオッサンなんでしょう。


2011. 4.26
 最近、初めていらっしゃったお客様に、「もっと頑固で気難しい人かと思った」とか、「ホームページを見ていて、もっと怖い人かと思った」など、似たようなことをよく言われます。
プロフィールの写真は確かにガラが悪いですね。満面の笑顔でキューを持った写真に変えてみようかとも思いましたが、それも何か嘘くさいので、当分はそのままにしておきます。


2011. 1.17
 もう1月も後半なので、今さら新年あけましてなんて言いません。
 しかし、毎年同じことを言いますが、一年はあっという間ですね。読み返すと一年前にそろそろリペアを辞めようかと言っていましたが、辞めるどころか日々リペアに明け暮れた2010年でした。OASISキューも在庫を増やすなんて言ってた割には全く増えてませんし、それどころか少ない在庫が売れてさらに減る始末です。
 卯年なので年男ですが、ピョンピョンとひとッ飛びには行かず、今年も亀のようにじっくりやって行きます。


2010. 8. 9
 暑中見舞いを書こうと思っていたんですが延び延びになってしまい、気がつくと立秋も過ぎてしまいました。
 そんな訳で、残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋ですが、まだまだ厳しい暑さが続きそうですので、皆様どうぞご自愛下さい。
 しかし、辞めるリペア屋が多いなか、ウチを利用してくれるお客様が大勢いらっしゃって本当にありがたいです。この分ですと、まだまだリペアは辞められないですね。これでリペアだけでなく、OASISキューももっと評価して頂けるとありがたいんですが。
 OASISキューと言えば、実際に買われるお客様は大して質問等は無いんですが、買われない方に限って性能はどうなのかとか、この組み合わせなら幾らなのかと、やたらと質問が多いんです。まー、その度にちゃんとお答えはしますが、ウチがOASISキューを良く言うのは当たり前なので、ウチに性能を聞いても参考にはならないですよ。それよりも、人の意見でモノを買うんではなく、自分でモノの良し悪しを見極めるようになった方がいいと思います。ウチのHPを見ただけでも3年分以上のウチの歴史が詰まっているんですから、良い仕事か悪い仕事かは分かりますよね?


2010. 4.30
 お客様から修理の問い合わせがあり、その数日後に業者さんから全く同じ修理の問い合わせがあることがよくあって、最終的に業者さんからその修理が送られてきたりするんですが、それってウチに出すよりもその業者さんに修理に出した方が安心って事なんでしょうか?ブランドイメージやネームバリュー的なものですか?実は修理するのはウチなのに。
それとも、ウチに聞いたけど買ったショップにも聞いたら、ショップの保障で無料で修理してくれるっていうことなんでしょうか?もしそうならいいですが、比べた結果ウチに出さなかったんだとしたら、その選択は失敗ですね。工賃だって人を通さない分安いんですから。


2010 4.12
 久々の更新なんですが、日付を4月1日に偽装してみました。少なくともウチでは焼きません。そういえば、塩酸で焼くんだと言った方も昔いました。まさかアレを見て本気にする方はいないですよねー?
 まー、そんな時期外れのエイプリルフールネタは置いといて、先日シャフト製作の問い合わせがあったので工賃を4万円ですとお伝えしたら、ノーマルなのにハイテクシャフトより高いんですか?と言われてしまいました。
 自分はビリヤードが趣味じゃないので、自分の趣味のもので例えるとこんな感じでしょうか?
テーラーにスーツを仕立てに行って値段を聞いたら15万円。えっ、普通の生地ですよね?コナカや青山みたいに洗えたり形状記憶だったりする訳じゃないのに、何でそんなに高いんですか?
なるほど、分かりやすい。人によってはこう思う人もいるのかも知れませんね。
 ウチは優しいんで高い理由をちゃんと説明しますが、お店でこんなこと言ったら出口に案内されちゃいますね。

2010. 2.15
 このコーナーの方が書きやすいので、音鳴りリペアの話の続きはこちらに書きます。
 あからさまにジョイントピンが緩んでいたりするような場合を除いては、音鳴りは原因を見つけるのが結構難しいんです。バットエンドのウエイトが緩んでいてもジョイント付近から聞こえてきたり、シャフトインサートの奥の接着剤のカスが剥がれているだけで鳴ったり等々、接着箇所とネジを使う箇所は、緩んだり剥がれたりして音鳴りのリスクが付き纏いますし、特定出来たとしてもウチでは直せないモノまであったりします。
 今回リペアしたキューも、まずはパキパキ鳴ってる先角を交換して次に怪しいインサート、結果リングの剥がれだった訳ですが、これを初めからリングが原因だと断言出来るリペア屋はいないんじゃないでしょうか?もしいるんだったらそれこそウチは廃業ですね。
 勝手にやったと書きましたが、もちろん勝手にやった箇所の工賃は頂きません。ウチはボランティアではないですし利益を出さなければやっていけませんが、全部が全部ソロバンを弾く訳ではありません。サトウキューリペアサービスだからという訳ではありませんが、お客様によって形は違いますが色々とサービスしてしまいます。これを読んだからサービスしろと言うような方にはサービスしませんが・・・。

2010. 2. 1
 OASIS Cueのコーナーでも書きましたが、これが今年初めての更新です。本当に日々あっという間に過ぎていきますね。歳でしょうか?
 もう記憶もあいまいですが、サトウキューリペアサービスとしてちゃんとやり始まったのが、2000年問題で騒がれていた99年頃だったと記憶しているので、もう10年以上キューリペアを生業としています。当時は名前をつけるのもいい加減なもので、シークレットサービスの「サービス」の響きがカッコよかったので、ウチにもつけてみました。しかし、10年は長いような、短いような?石の上にも3年どころか10年ですね・・・10年やってこそ、見えてくるものがあると思います。10年ひと昔というくらいですから、区切りはやっぱり10年単位ですね。
 おかげさまでリペアではそこそこ名は売れてると思いますし、食べてはいけるんですが、せっかく男として生まれたからにはもっと何かを残したいじゃないですか?生きた証と言いますか?そこで前々から考えているんですが、独自ドメインを取得したこともそうですが、そろそろキューリペアを廃業してOASISキューの製作だけに専念しようと思います。
 まー、そうは言っても今月からか、それとも年内か、来年にずれ込むかは自分でも分かりませんが。でももう10年では遅いような気がします。

2009.11.22
 いい加減、ブログ形式にしたほうがキュー製作の流れや、こういった日々の事を書きやすいと思うんですが、まだ当分はこのままで行きます。
 8年ぶりに買ったキューですが、実はOASISキューです。普段だったら間違っても見ないようなショップのサイトを偶然覗いたら売りに出ていたので、迷わず買いました。せっかく秘蔵の材を使って半年がかりで注文どおりに製作したのに、使用期間は一ヵ月半ほどですか・・・
 納品して一ヶ月ほど経った頃にキューの感想を聞いたら、「最近やっとフィーリングが合ってきた。押し、引き、ヒネリも少ない力でキレるが見越しやトビが非常に多く、明後日の方向に撞き出さないとならないが、気に入ってるし、大変満足している」との事でしたが、それからスグに手放されたみたいです。
 ジョイントピンがG10なので、金属ピンよりも難しいキューになる傾向があるので、見越しも多いし難しくて売っちゃったんだろうなと思いましたが、昨日自分で撞いてみたら、一球目で「あれっ?」と思いました。いえ、性能が悪いんじゃなく、良いんじゃないの?いつもどおりのOASISキューだなと。その後も撞き込んでみても、キレるしトビませんし見越しも気になりませんでした。むしろ弱く撞いても強く撞いてもトビが出ないので、どういうふうに撞いたら言うようなトビや見越しが出るのか悩んでしまいました。
 結果的には、ご本人が気に入らずに手放してしまうようなキューを作ってしまったウチにも責任がある気もしますし、申し訳ないなーとも思いますが、それでもひと声掛けて頂いて、相談して欲しかったですが、こればっかりはしょうがないですね。
 ウチの近所のビリヤード場でウチの事を聞いてオーダーしに来て、お住まいも近所なのに、その方とは縁が無かったんでしょうね。
 ですが、このキューとは縁があったんでしょうね?売りに出ているのを見つけたのも、実は偶然ではなく必然なんじゃないでしょうか?キューに呼ばれた気がします。
 友人二人に別々に、「ウチのキュー売りに出てたから、自分で買い戻したよ」って話をしたら、二人とも全く同じように、「ずいぶんカッコイイことするな〜」と言いました。
 運命だ、必然だを抜きにしても、自分で作ったものに対してお金を出せなかったり、自分で価値を見出せないようでは、人様に売ることなんて出来ないですよね?やっぱりカッコつけてますか?

2009. 9.27
 OASISキューを他の道具で例えると、軟鉄鍛造アイアンみたいなモンでしょーか?

2009. 9.15
 OASISキューには興味があるけど、価格が分からないので問い合わせたらとんでもない金額を言われるんじゃないかと躊躇されているお客様もいらっしゃると思い、プライスリストを作りました。在庫品でもオーダーでもこのリストを元に計算致しますので、オーダーだから何割アップというようなことはありません。
 手前味噌ですが、OASISキューは世間のキューの相場と比べるとかなり安いと思います。ショップ等に卸したり、業販したりしませんので、この価格が本当のOASISキューの価値です。同じ価格のメーカー品があったとしたら、そのキューはメーカーからショップや問屋に五掛けや六掛けで卸されますので、実際は半値の価値しかありません。中古になったらあっという間に半値の七掛けです。現地で同じ価格のアメリカンカスタムキューがショップに入荷したら、お客様の手元に届く頃には1.5倍〜2倍の価格が付くんじゃないでしょうか?流通や経済を考えるとごく当たり前のことですが、お客様一人ひとりと向き合って作っているウチがそんなのと同じに見られては寂しいです。
 話は変わりますが、先日、前歯を四本セラミックにしたら42万円かかりました。象さんの祟りでしょうか?
 で、これまたキューと同じようなことなんですが、昔は折れたりした歯に芯を立てるのに金属を使用していましたが、金属だと横に力がかかったりすると残った部分が割れて、最悪抜歯になってしまうので、最近ではファイバーコアなるモノが出てきました。これだとしなりや強度が歯と近いので、折れたとしても芯だけで、自分の歯には影響が少ないらしいです。どこかで聞いた話ですよね?まさにG10ピンと一緒です。個人的にはキューでは金属ピンのほうが好きですが、歯はファイバーコアにしてみました。

2009. 5. 26
 先ほどRepair reportにもアップしたようにリング移植は結構多い仕事ですが、あまり好きな仕事ではありません。曲がったり細くなってどうしようもない場合は新たなシャフトに移植するのは創造的ですが、何の問題も無いシャフトからリングを取るのは破壊以外の何ものでも無いからです。
 ウチはリペアだけで無くキューも作りますので、たかがシャフト一本とはいえそれを作り出す苦労が並大抵のことでは無いのは身をもって知っています。
 それならば一番いいのはこの仕事を請けないことですが、そうするとお客様はやってくれるショップを探すでしょう。ウチのお客様のキューが何処かのショップでヘタな仕事をされるくらいならば、キューをいじる者の端くれとして、ウチが責任を持ってその罪も無いシャフトを破壊し、終わりを見届け、その責任を己のカルマとしてこの身に刻もうじゃないか・・・と。
 まー、そこまでは大げさですが、どんな仕事でも責任を持ってやらせて頂いています。

2009. 4. 9
 最近リペア依頼でいらっしゃったお客様が、「リフィニッシュは日本でやったらキューが柔らかくなるからアメリカでやらないとダメだ」と、人から聞いたんですが本当ですか?と聞かれたので、迷信ですとお答えしました。似たような話では、TADのラッカーフィニッシュをウレタンで吹くと硬くなると仰る方がいたり、柔らかくなると仰る方がいたり。
 イムロンについても特殊な塗料と思っている方がいますが、ただのデュポン社のウレタン塗料の商品名です。デュポン社のラインナップでも下位に位置する塗料で、特殊でも何でもありません。トラックやバス等の大型工業品に使用するような塗料ですので、その流れで航空機にも使用されているだけです。
 最近はネット上にもウソ、大げさ、紛らわしい情報が氾濫していますので、間違った情報を鵜呑みにしている方も多いでしょう。もしかしたらこのHPの話も全てウソかも知れません。大事なのは、本物と真実を見抜く目です。

2009. 3. 2
  先日、ビリヤード雑誌の取材依頼がありましたがお断りさせて頂きました。マニアック?な方は既にウチを知っているでしょうし、別にガンコ親父の店を気取ってる訳では無いです。単にシャイなだけです。

2007.11.17
 最近お客様と話していると意外と評判がいいのがプロフィールとこのコーナー。リペアには直接関係は無いんですが、性格だったり、コダワリが分かって頂けるみたいで、何かリペアに出すのが安心出来るらしいです。

 キューの材料に関係するもので、グリップにはよく革を使いますよね。その革を材料にしているモノで、自分は靴が好きなんです。かと言ってそんな何足も持ってはいませんが、お気に入りはステファノ・ブランキーニ。イタリア靴で、マッケイ製法で作られていて、しなやかな履き心地。スクアエトゥを作ったのもこの人が最初。キューに例えるなら、マクウォーターか?トーマス・ウェインか?そんな色気があり、履くと背筋がピンと伸びて、綺麗な歩き方になり、座っていてもずっとつま先を眺めちゃいます。保管はシューツリーを入れてつま先が反るのを防いだり、時間を掛けてつま先だけ磨いたりと、趣味性が高く、ムダ感が強いのも面白いところ。
 中にはデュプイがどーとか、カールフロイデンベルグがどーとかタンナーにまでこだわるマニアもいたり、ブランド主催でシャンパン飲みながら、そのシャンパンで靴を磨く人たちもいたり、色々なブランドでビスポークで作っても履かずに眺めているだけの人もいたりと・・・・。
 これもまた性能だけでは語れないカスタムキューの良さや味に通じるところもあります。  

2007. 1.11
 よくキューメーカーで誰が好きか、誰を目指しているかなど質問されますが、正直誰も目指してません。
巨匠と呼ばれる人たちも沢山いるでしょうし、デザインは木の色を組み合わせた6剣が好きなので、SWスタイルに今の所なってしまいますが、目指す人となるとキューメーカーではいません。 
 あえて挙げると、キューメーカーではないですがダキストです。ディ・アンジェリコのいかにもアールデコなデザインも大好きですが、作りたい作品はダキストのような無駄な装飾を省いた機能から来る美しいものです。
 モノはシンプルで機能的な中に美しさがあり、こだわりの技術が詰め込まれていると考えます。中身が無いのに過度に装飾に走ったり、数年で廃れるデザインだったりするものは好きにはなれません。 
 モノを選ぶ基準は人それぞれですので違う意見の方もいるでしょうし、それが健全だと思います。
オアシスキューは機能美と言うか、キューであることの美しさにこだわりたいと考えていますので同じ価値観でオアシスキューを選ぶ方がいらっしゃると製作者として幸せです。